LOVEPAIN④
「この前、俺を指名したのは社長の方だから。
俺と広子は色々とねぇ」
「ふ~ん。
色々かぁ」
そんなナツキの言葉に納得するレンは、
あまり私とナツキの事に興味がないだけなのか
それとも、その言葉だけで全てが分かってしまったのか、
どちらかよく分からない
「ご指名ありがとうございます。
ケイです」
自分の左横からそう声がして、
モモさん達に向けていた目線をそちらに向けた
そこに立っていたのは、
須田圭也
私が須田を指名したと言うより、
勝手にモモさん達が私の名前で指名したのだけど
「久しぶり」
そう笑う須田は、
会わなかったほんの少しの間で、
内面的にも外見的にも大人っぽくなっていた
思わず、少しときめいてしまった