LOVEPAIN④


須田はグラスの水割りを飲み終えると、

私の席から離れて違うお客さんの所へと行った



私はトイレに行く為に、
席を立つ



その時、遠くの席の須田が、

お客と思われる綺麗な大人の女性と仲良く話しているのが見えた




それにしても、

あれ程綺麗な女性とでも仕事だって割り切れるものなのだろうか?





私はトイレで用を足すと、
ふらふらする足でトイレから出た




「お客さん、温かいおしぼりどうぞ」


渡されたそれを、手に取る


温かくて、気持ちいい





「ありが…」


おしぼりのお礼を口にしようとして、

渡してくれた人物に視線を向けて固まってしまう





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