LOVEPAIN④

「――ごめんなさい。

カズさんの事、本当は覚えてますよ」


そう謝ると、苦笑された




「お客さんにそんな顔させるなんて、
やっぱり俺は駄目だなぁ」



「ううん」



駄目なのは、私の方だと思った


今の私は、誰かれ構わず傷付けてしまいそうで




ナツキには帰れと言われたけど、
今はすぐに帰りたい気分じゃなくて



おかわりで、同じものをもう一杯頼んで飲んだ





< 469 / 497 >

この作品をシェア

pagetop