執事とボディーガードの誘惑
初めまして



『おはよ………………………………え………………ひ……ひ……イヤァアアアアアアアアアア!!』





「なんだようるせぇな……」





「んん?どーしたの?」





『え?いや…あの……』





「「ん?」」





あの…ちょっと待って?




あれ?




なんか…




右に金に近い茶髪のひと




左には綺麗な黒髪のひと…




2人共…




男なんですけど…








『ふ……不法侵入…』







ピンポンパンポーン




えー…





只今~主人公にはー大変なことが起きていまーす





さて?一体なんでショーーーか?





①知らないひとが自分のベットにいる




②なんか2人のイケメンが両隣に寝ていた






さて…正解は…???






両方でしたー!!









『あ…あの…ど…どちら様…デスカ?』





「ん?俺ら?お前。の執事。兼ボディーガード。」





「そ。お姫様…今日からよろしくね?」





『あ…よろしく…お願いします…』





「じゃあ…早速だけど…自己紹介しよっか?」






「じゃあ俺から…」





そういって、茶髪の人が紹介してきた









「俺は琉。よろしくな」





りゅう…さん…










『よ…よろしく…お願いします…』








じゃあ次は俺かな?





なんて言いながら、黒髪のひとも自己紹介を始める







「初めまして。俺は遥。よろしくね?お姫様♪」






はるさん…






『こ…こちらこそ…』









金に近い茶髪で、ちょっと不良っぽいけど、黒い瞳はとっても優しい琉さん






黒髪で、切れ目で、私のことを"お姫様"って呼ぶお兄さんみたいな遥さん







「じゃあ次はお姫様の名前を聞いてもいいかな?」






と遥さんに言われ…








『あ…あの……えっと…姫…です…』





「お。結局姫だな。よろしくな。姫!!」



「ホントだ。よろしくね?姫ちゃん」




私がよろしくと言い終わる前に、遥さんが言い出した




「琉。もう時間だよ?」






時計を見ながら琉さんが言う




「ホントだ。よし!!姫!!学校の準備!!」







『ふぇ…?!』







「今日は高校の入学式でしょ?」







『ふぇ…あ…そうだ……う…わあああ!!どうしよう!!』





その時、頭にぽんっと重みが加わった




上を見ると、琉さんが私の頭に手を乗せていた





「姫。大丈夫。もう用意はしてある。後は制服に着替えて…髪型は遥にやってもらいな」





『え…ありがとう!!』




私がニッコリ笑うと、琉さんも返してくれた




私は2人を追い出し、制服に着替えて、リビングへと向かった




昨日まで…






誰もいない部屋






誰もいないリビング





誰もいない家










私の家は海外進出もしている大企業…財閥な訳で、両親はいつもの様に海外出張





自分のことはできるから、空っぽな豪邸に一人で暮らしていた






でもなんでか知らないけど、私が学校に出掛けている間に掃除とかはしてあって、家は綺麗になっている




別に両親に怒っている訳じゃあない






ただ…






ただ少しだけ……






親と一緒に居たかった











そんなこと考えてると、リビングに着いた




ガチャとドアを開けると、いつもとは違う風景







テーブルには遥さんが、本を読みながら座っていて





キッチンからはいい匂いがする




進んでよく見ると、琉さんだ…





2人共普通にしているだけでかっこいい





ふと私に気づいた遥さんが立ち上がり、遥さんの向かいの席の椅子を引いてくれた




「姫ちゃんどうぞ」






『ありがとう…』






私は少し照れくさくて、俯きながら言った







すると料理が運ばれてきて、琉さんが私の隣に座ってみんなでいただきますと言い、食べ始めた























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