心の叫び
決断の日
数日後、私はいつものとおり
部活を終えて帰ってきた。
だが、家に入る前から違和感に気づいた。
疑問を持ちながらも家に入ると違和感の原因を発見した。
リビングには、怒鳴りつける父と
その声に怯えながら泣く母、
そして、私の祖父母がいた。
祖父母は違うところに住んでいるのに
なぜ家に....
その考えは一瞬にして消えた。
答えは一つ「離婚」だ。
私は自分の感情を押し殺してリビングへ入っていった。
話し合いの結果、「離婚」までは及ばず
「別居」という結果になった。
私と兄は両親のどちらかを選ばなければならないという、苦痛の決断をしなければならなかった。
私達に与えられた時間は10分。
この短い時間の中で決断をしなければならなかった。