介抱係は気苦労が多い
「めぐは私のよぉ!」
「あ?めぐ、こんなやつより俺の話聞けよー!」
頭の上でぎゃーぎゃー言いあわなくても。
てゆーか、舞はともかく拓海は重い。
「…愛ちゃん顔色悪いから外行く?」
酔っぱらい2人絡まれるのがめんどくさくなり、目の前にいた気分の悪そうな子を外に連れ出す。
外に出ると誰か外で話していた。
あれ?
佐伯先輩と美羽ちゃん?
「好きなんです…」
わ!告白中?
美羽ちゃんは今にも泣きそうな雰囲気だ。
そして佐伯先輩は黙ったまま美羽ちゃんの頭を撫でた。
わー!佐伯先輩が!!
「井川先輩、外の空気吸ったら楽になったのでもう大丈夫です」
「あ、ほんと?じゃあ戻ろうか」
サークルのアイドルのあんなところを見てしまうなんて…