介抱係は気苦労が多い

「ここです」


アパートのドアの前につき、鍵を開ける。




先輩は黙って美羽ちゃんをおぶったまま部屋にあがる。



美羽ちゃんはまた寝ていた。


暴れるよりは寝てくれてる方がありがたい。



「先輩、ベットの上に寝かせてあげといてください」




「ん」



先輩は美羽ちゃんをそっとベットの上に寝かせた。



「お疲れさまです」



冷蔵庫にあった缶チューハイを渡す。



「ありがと」

「ビールなくてすみません」


「いや、別に」



「「……。」」





…会話が続かない。



今さらだけど緊張する。


家つくまでは美羽ちゃんのこと気にしてたから何も思わなかったけど、先輩と直接話すことなんかほとんどないし、


何か話題ないかな…

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