離さないから。

「あぁー!疲れた!!乙葉がメールしてくんなきゃサボれなかったし。まじサンキュー!!」

この話し方の菊音は怖いな………。
つかいつアドレスを交換したんだし。


「会長命令は教師にも使えるみたいだったから。けどね?実は………」




バンッッ!!
急にドアが開いた。



「菊音!!鎖!!乙葉さん!!授業を抜け出すなんてやめてくださいよ!!まったく僕にはいい迷惑!!」

蓮護だ………。しかも最強にキレてる………。

「蓮ちゃーん!そんな怒んなよー。これから客が来んだからさ?」



「この時間に?客って誰なわけ?」


今はまだ一時間目だ。普通の生徒は来れないし教師も無理。学校のやつじゃないのか?



「中等部生徒会だしー。」



はぁー!?
藤宮だよな?あいつが来んのか!?まじで?
つうか乙葉に会わせるのはヤバいんじゃないか?女だし………。


「失礼いたします。中等部生徒会です。」



ドアが開き、二人の人物が入ってきた。




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