離さないから。




「じゃぁ乙葉ちゃん、病気も良くなってきてるし学校に行ってみたらいいんじゃないかな?社会勉強も含めてさ?」


主治医の栗宮先生に言われた一言だった。



「うふふ。冗談を言わないで下さいよ?私の体で無理に決まってるじゃないですか。」



これが現実だった。
病気が発覚して十何年もたった。今ごろ学校に行ったって友達すらできるわけがない。知ってる人は栗宮先生と…………………鎖。



「けどね?学校に行って良くなる人もいるから一度通ってみるといいと思うんだ。」




結局無理矢理……………。




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