離さないから。
次の日、俺が起きたのは午後だった。
こんなに寝たのは久しぶりだ。今までは生徒会長がいないからその分忙しかった。
携帯を見ると着信履歴が4つ。
一つは藤宮だった。
二つ目は菊音。
三つ目と四つ目は
乙葉だった。
とりあえず乙葉に連絡をした。
プルルル。
「………………鎖?」
「あぁ、うん。どした?」
なんかあの話を聞いてしまって話づらい。
「………心配しました。いつも時間通りに来るから何かあったのかと…………。」
心配してくれたのか。
「サンキュー。ただの寝坊だから。今から登校するな。」
「う、うん。お待ちしてます。あと藤宮さんが、後で話があるそうです。」