離さないから。




目が覚めたら私はベッドの上だった。


あぁ、夢………………



    じゃなかった。



思い出すだけで涙が出てくる。



「………乙葉。起きたんだね。なんで泣いてるのか、聞かないけど悲しいことがあるなら、どうにかしよう。」


栗宮先生……………。


「私はどうしてここに?」


まず最初の疑問を聞いてみる。


「倒れたんだよ。学校でね。もう潮時なんじゃないかな?学校に行くのはやめよう。…………………結婚しないか?」






……………………結婚?




「本気ですか……………?だってまだ早いので



「俺は乙葉が好きだから。学校に行かず、治療に専念して長く生きてほしいんだよ。」











「……………はい。」







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