離さないから。
次の朝、私はゆっくりと歩いて学校へ向かった。
短い時間だったけど私は「友達」という幸せを感じることができた。
居場所もあったから頑張れた。
校門の前に着いた。
この学校から始まった私の誓い。
叶うことはなかったけど奇跡を信じることができた。
生徒会室のドアを開けるといつもの人がいる。
「乙葉ちゃん、おは-!!」
「おはようございます。」
「おはよう。」
「おはようございます。皆さん、昨日はすいませんでしたわ。」
「びびったしー。体は大丈夫だったのー?」
心配してくれる人がいてくれる。それだけで救われる。
「あ、はい。けれど………もう学校に通うことは難しいみたいです。だから今日でさよならをしなければいけないんです……………。」
とうとう言ってしまった。
「……………は?乙葉、どういうこと?」
鎖……………私だって悲しいよ。つらい。
「体の状態が悪いの。それにもう学校遊びもやめたくって。」