Innocent Smile~ずっと一緒に~
「ちょ、ちょっと!!」
私は慌てて恭哉の腕を振り解いて。
「何するのよ、ここ会社!」
振り返ってキッと睨みつけては、小声で恭哉の行動を諌めた。
ここの休憩コーナーは規模が小さいため、いつもあまり人はいない。
幸い、辺りを見渡しても今朝は誰もいなかった。
「冷たいなぁー、佐那子。
あの夜は、あんなに俺を欲しがってくれたのに。」
「あー、もう! 変なこと言わないで!!」
思い出したら、どんどん自分の顔が熱くなってくる。
そんな私とは対照的に、
今日も余裕めかして、少し意地悪な笑みを向けてくる恭哉。
私の隣に座って、堂々と肩を抱こうとしてきた。