Innocent Smile~ずっと一緒に~
9.不安ですか?
*****
季節はゆっくりと過ぎ、うだるような暑さが続く8月になった。
あれから恭哉とは、関係はそのまま。
会社でなるべくベタベタされないように、阻止するのが大変だけど。
でも、お昼休みやちょっとした休憩のときに、
恭哉のあの笑顔を見ると、心がなんだか温かくなる。
いつの間にか、癒されてるんだ……私。
いつものように出勤した私は、会社の玄関ロビーにいる受付の子に「おはよう」と挨拶すると、すぐに呼び止められて手招きされた。
「あ、あの……パンスト電線してますよ。」
「え?! あ、ありがと。」
自分の足を見てみると、膝の辺りから靴のヒールの辺りまで、見事に線が入っている。
それに気づいた受付の子が、小声で教えてくれたんだ。
うわー、恥ずかしい。
満員電車で、バッグの金具か何かが引っかかったんだろうか?
朝からサイアクだと思いながら、予備のパンストを持ち歩いているので、
履き替えるために一番近くにあった女子トイレに飛び込んだ。
季節はゆっくりと過ぎ、うだるような暑さが続く8月になった。
あれから恭哉とは、関係はそのまま。
会社でなるべくベタベタされないように、阻止するのが大変だけど。
でも、お昼休みやちょっとした休憩のときに、
恭哉のあの笑顔を見ると、心がなんだか温かくなる。
いつの間にか、癒されてるんだ……私。
いつものように出勤した私は、会社の玄関ロビーにいる受付の子に「おはよう」と挨拶すると、すぐに呼び止められて手招きされた。
「あ、あの……パンスト電線してますよ。」
「え?! あ、ありがと。」
自分の足を見てみると、膝の辺りから靴のヒールの辺りまで、見事に線が入っている。
それに気づいた受付の子が、小声で教えてくれたんだ。
うわー、恥ずかしい。
満員電車で、バッグの金具か何かが引っかかったんだろうか?
朝からサイアクだと思いながら、予備のパンストを持ち歩いているので、
履き替えるために一番近くにあった女子トイレに飛び込んだ。