Innocent Smile~ずっと一緒に~
すごく的確な答えを、聖二は言ったと思う。
会社を辞めない限り、きっと断れない。
断るための、きちんとした理由もないわけだし。
「仕事は…適当に何かやらせとけよ…。」
そう言って、聖二は慰めてくれるんだけどさ…。
私はムスっとむくれて、ビールを飲むしかできなかった。
「まぁ…イケメンくんだし?
見た目だけでもマシな感じで良かったよな?」
「そうなの? 私、顔見たことないし。
というか、イケメンとかどうでもいいしっ!
仕事に関係ないじゃん。」
冗談めかして、聖二はアハハと声に出して笑う。
はぁ……。
それにしても、前途多難すぎる。
私は穏やかな生活がいいのに……
メキメキと音を立てて、嫌な予感がするよ。