Innocent Smile~ずっと一緒に~
「あ、それより佐那子さん!
週末の歓迎会の夜、見ましたよ~」
「そうそう、私も見ちゃいました!」
優子ちゃんが、突如何かを思い出したみたいだ。
どうやらそれは、遥ちゃんも知ってることみたいで。
二人して好奇心いっぱいの、キラキラした瞳を私に向ける。
「歓迎会??……何の話?」
思い返してみるけど、普段と特別変わったことはしてないし……
「営業部の宇田さんと、いい感じだったじゃないですかぁー!」
「そうですよ! 二人の世界作っちゃってましたよー!」
なーんだ……聖二のことか。
「何よ、佐那子!
私が帰ったあとで、そんないいことがあったの?」
今度は沙織先輩のニヤついた顔が飛んでくる。
絶対先輩は、わざとからかってるよ。
私と聖二は何もないって、知ってるクセに!