Innocent Smile~ずっと一緒に~
冗談めかして言ってるけど、
冗談なんかじゃなさそうなのは、感じ取れた。
でも、どこまで本気なのかは…わからない。
だって本当に私のことが好きだったら、
恭哉から奪い取るってことも、考えられなくないはずだし。
そこまで本気じゃないってことだよね。
「もし、私が別れても……聖二と付き合うとは限らないよ?」
「アハハ……そうだな。
でも、そん時は俺、頑張ろう~っと。」
「残念! そんなに簡単には、恭哉と別れません!」
「げっ!」
聖二とは、こんな風に笑って冗談言ってるのが…
一番合ってると思うんだけどな。
これくらいの距離が一番いいよ。
近づきすぎたら、この関係も壊れちゃいそうだし。
ずっと、聖二とは良き“同僚”でいたい。
仕事の悩みも打ち明けあう、“戦友”でいたい。