Innocent Smile~ずっと一緒に~
「佐那子、言ったな? もう撤回は認めないからな!」
この満面の笑みを見ているだけで嬉しくなるのは、
私がきっと恭哉に溺れているから……
「それはこっちのセリフだよ。
こんなオバサンじゃ嫌だって思っても、撤回しないでよ?」
「するわけないっつーの!」
私たちは微笑みあいながら、食事を再開した。
「あ、佐那子の実家って、そんなに遠くなかったよな?」
「……うん。」
「じゃあ、今週の土曜に一緒に行こう。」
「え?!」
「え? じゃないよ、ちゃんと話しに行かないと。
っていうか、ちゃんと貰いにいかないとな、佐那子を。」
「…ありがとう。」