タカラモノ~桜色の片道切符~
「はい」



「あ、ありがとう」



ゆっくりと美桜が体を起こすと理桜は背中にクッションを積み重ねて凭れ掛けられるようにした



「美味しい」




「良かった。あとこれ。水分補給」


口を開けたペットボトルのイオン飲料



「ねぇ。言葉遣いって今のほうが地?」



さっきからずっと感じていた疑問


「お互い様」




笑みがこぼれてきた。



「食べたら寝ろよ。医者も休息が大事って言ってたし」


「いつの間に病院いったの?あ……」


左手に見つけた絆創膏。


「眠っている間。点滴している間も起きなかった」



うー恥ずかしい。思わず顔を隠した
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