タカラモノ~桜色の片道切符~
Ⅱ
鍵
暖かい光がベッドに差し込み、包まれる。眩しさと暖かさが私を覚醒へと導いた
「理央くん?」
「おはよ。気分は?」
ベッドの端に腰掛け、美桜の顔を覗き込む
「良くなった。昨日はごめんなさい」
言葉とは裏腹に声と表情にまだ力はない。
「朝食べたいものある?あまり食べていないみたいだけど」
病院では過労の他に貧血も指摘された
「ごめん。あんまり。元々朝食べないから」
「……軽めのもの持ってくるから、少しでも食べて」
立ち上がると理央はキッチンへと消えた。
「理央くん?」
「おはよ。気分は?」
ベッドの端に腰掛け、美桜の顔を覗き込む
「良くなった。昨日はごめんなさい」
言葉とは裏腹に声と表情にまだ力はない。
「朝食べたいものある?あまり食べていないみたいだけど」
病院では過労の他に貧血も指摘された
「ごめん。あんまり。元々朝食べないから」
「……軽めのもの持ってくるから、少しでも食べて」
立ち上がると理央はキッチンへと消えた。