タカラモノ~桜色の片道切符~
「電話?」
「持ってくるから」
渡された鞄の中から携帯を取り出すと通話ボタンを押した。
「はい」
「み、美桜ちゃん、目が覚めた?気分は?」
え……佐々木さん?
「倒れた時に1度病院に来てくれてる。かなり心配してたけど、仕事がどうしても抜けられないって謝ってた」
耳元での理央くんの言葉で、漸く状況を理解した
「はい。大丈夫です。ご心配かけて申し訳ありません」
「謝らないで。自分の仕事に精一杯で美桜ちゃんの体調に気づけなかった私が悪いんだから。スケジュールはどうにかするから!兎に角今は休んで。何かあったらいつでも連絡くれて良いから。良い?絶対に仕事しちゃ駄目よ」
「……」
今までどんな時でも仕事をしないことはなかった。受験の時も、数は減らしたけれど、しないって日はなかったのに
「持ってくるから」
渡された鞄の中から携帯を取り出すと通話ボタンを押した。
「はい」
「み、美桜ちゃん、目が覚めた?気分は?」
え……佐々木さん?
「倒れた時に1度病院に来てくれてる。かなり心配してたけど、仕事がどうしても抜けられないって謝ってた」
耳元での理央くんの言葉で、漸く状況を理解した
「はい。大丈夫です。ご心配かけて申し訳ありません」
「謝らないで。自分の仕事に精一杯で美桜ちゃんの体調に気づけなかった私が悪いんだから。スケジュールはどうにかするから!兎に角今は休んで。何かあったらいつでも連絡くれて良いから。良い?絶対に仕事しちゃ駄目よ」
「……」
今までどんな時でも仕事をしないことはなかった。受験の時も、数は減らしたけれど、しないって日はなかったのに