タカラモノ~桜色の片道切符~
静かにドアを開けると、薄らと目を開けた美桜がいた。
「ごめん。起こした?」
ベッドサイドに腰かけ、視線を合わせると小さく首を横に振った。
「お昼何食べたい?食べられるもの食べないと」
「ごめんなさい。心配ばかりかけちゃって」
「朝と同じで悪いけどおかゆ持ってくる。何も食べないのはナシだから」
「……うん」
トレイをサイドテーブルに置き、美桜に声をかける
「美桜」
起き上がろうとしてふら付いた美桜の体を咄嗟に支えた。
「ごめんなさい」
「それより気分は?横になっていた方が楽ならもう少し寝てろ」
「大丈夫」
「なら良いけど」
朝と同じように背中にクッションを積み体重を預けられるようにすると、持ってきたお椀を渡した。
「……ありがとう」
実は朝よりも更に少なめに入れてきた。
「ごちそうさまでした」
「お粗末さま。水も飲んで」
「うん」
多少時間はかかったものの食べてくれたことにホッとした。
「ごめん。起こした?」
ベッドサイドに腰かけ、視線を合わせると小さく首を横に振った。
「お昼何食べたい?食べられるもの食べないと」
「ごめんなさい。心配ばかりかけちゃって」
「朝と同じで悪いけどおかゆ持ってくる。何も食べないのはナシだから」
「……うん」
トレイをサイドテーブルに置き、美桜に声をかける
「美桜」
起き上がろうとしてふら付いた美桜の体を咄嗟に支えた。
「ごめんなさい」
「それより気分は?横になっていた方が楽ならもう少し寝てろ」
「大丈夫」
「なら良いけど」
朝と同じように背中にクッションを積み体重を預けられるようにすると、持ってきたお椀を渡した。
「……ありがとう」
実は朝よりも更に少なめに入れてきた。
「ごちそうさまでした」
「お粗末さま。水も飲んで」
「うん」
多少時間はかかったものの食べてくれたことにホッとした。