タカラモノ~桜色の片道切符~
「ねぇ、ここまで運んでくれたのって理央くん?」



「まあ。それが?」



「ご、ごめんなさい。重かったよね?」



「寧ろ軽すぎ」



聞かされた体重に愕然とした



「う……。」



「……食事と睡眠だけは出来る限り摂れ。病院でも痩せすぎだって言ってた」



「普段はもう少し重いよ」


「それでもだ。」

次に美桜が目を覚ますと窓の外はすっかり暗くなっていた。




携帯を取り、時間を確認する。「8時」





起き上がるとサイドテーブルにメモが置いてあった。見たことのある字
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