タカラモノ~桜色の片道切符~
扉
「美桜。ちゃんと寝てる?」
残暑がまだ厳しい季節。今日は久しぶりに理央くんとデート。
「……いつもよりは寝てないです」
理央との出会いのきっかけの作品は佐々木さんと話し合い余裕ができたが、もう発売日が決まっている作品はどうしようもない。
最後の頑張りとまではいかないが、卒論と、進学予定の院の課題を考えると早めに片をつけた方が良い。と、ここ数日平均は2~3時間だった
「予定変更。家いこう」
涼を求め水族館の予定であったが、待ち合わせの時点で寝不足がばれてしまった。
「大丈夫だよ?」
「今更信用すると思う?」
う……
「寝ろとまでは言わないけど」
「うん」
「お邪魔します」
この部屋に踏み入れるのはあの日以来
「好きに座ってて」
「うん」
ソファーにそっと腰を下ろし、キッチンに立つ理央を見た。
「何?」
残暑がまだ厳しい季節。今日は久しぶりに理央くんとデート。
「……いつもよりは寝てないです」
理央との出会いのきっかけの作品は佐々木さんと話し合い余裕ができたが、もう発売日が決まっている作品はどうしようもない。
最後の頑張りとまではいかないが、卒論と、進学予定の院の課題を考えると早めに片をつけた方が良い。と、ここ数日平均は2~3時間だった
「予定変更。家いこう」
涼を求め水族館の予定であったが、待ち合わせの時点で寝不足がばれてしまった。
「大丈夫だよ?」
「今更信用すると思う?」
う……
「寝ろとまでは言わないけど」
「うん」
「お邪魔します」
この部屋に踏み入れるのはあの日以来
「好きに座ってて」
「うん」
ソファーにそっと腰を下ろし、キッチンに立つ理央を見た。
「何?」