タカラモノ~桜色の片道切符~
「こっちは夏休みだったけど、姉貴は大丈夫だったわけ?仕事とか」



「急ぎのものはないし。持ってこられるものは持ってきたから」




年の差が2つと近いせいか、小さい頃は喧嘩ばかり。



「そう言えば百合子とは喧嘩なんか出来なかったよな」



「そうだね」



少し冷たい、意識のない百合子の手に触れてみる。



生を感じられない温度だけれども、確かに鼓動が感じられて、彼女が生きているのだと実感できた



「頑張れ。百合子」




まだ読んで欲しい作品がいっぱいある。困るくらいに頑張って書くから。
< 59 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop