タカラモノ~桜色の片道切符~
「う~ん。一人暮らしでしょ?流石に無理かな」



「誰かと一緒なら良いんですか?」



「まぁ。暫くは毎日通院してもらうけど。あんまりオススメはしたくないけどね」



チラリと視線を美桜にやった。



「俺の家なら?」



大地は肩を竦めると、人差し指で理央を呼んだ



「警察には上手く言っておいたから当分彼女の元へは来ない。あの状態だから手続きするけど、何かあったら連絡して。そっち行くから。場所はせ、お前のとこのオーナーに聞けばわかるよな」



「はい。ありがとうございます」



「じゃ、ナースステーションの前で待っていて。準備していくから」



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