タカラモノ~桜色の片道切符~
「帰っていいって。歩ける?」
頷いた美桜の左側に立ち、歩調を合わせて駐車場へと歩いていく
「美桜。ごめん」
首を横に振った
『ごめんなさい』
彼女の唇がそう動いたように思えて
「美桜のせいじゃない」
激しく首を振った
「美桜?」
ポツリと雫が零れ落ち、本格的に泣き出してしまった
「一先ず乗って。ここじゃ、風が冷たいから」
季節はもう秋になっている。泣き続ける美桜を助手席に乗せ、扉を閉め、運転席に座ると、そっと美桜の頭に触れた。
頷いた美桜の左側に立ち、歩調を合わせて駐車場へと歩いていく
「美桜。ごめん」
首を横に振った
『ごめんなさい』
彼女の唇がそう動いたように思えて
「美桜のせいじゃない」
激しく首を振った
「美桜?」
ポツリと雫が零れ落ち、本格的に泣き出してしまった
「一先ず乗って。ここじゃ、風が冷たいから」
季節はもう秋になっている。泣き続ける美桜を助手席に乗せ、扉を閉め、運転席に座ると、そっと美桜の頭に触れた。