秘密のプリンセス
~日向side~
優日の話は、なんだか残酷だった。
正直何も言えないほど・・・・。
淡々と語る優日の横顔には何も浮かんでいなかった。
優日はきっと、思い出したいのだろう。昔の自分、昔のみんなを。
「じゃあ、銀さん話したので教えて下さい。あの二人のこと。」
悲しい目を俺に向けて、優日はか細く言った。
俺は一息おいて、二つの写真を優日に見せながら話しはじめた。
「こいつらの名前は豹谷仁と旭。右が、俺らの一個年上で旭の兄の仁。左が俺らと同い年の旭。豹谷……つまり、外憂学園を牛耳る豹谷グループのトップとその右腕だ。」
優日は、写真をずっと見つめた。
「やっぱり、わかりません。染める前の写真とかって、ないですよね……。」
染める前か……ないな。
こうして夜が明けた。
優日の話は、なんだか残酷だった。
正直何も言えないほど・・・・。
淡々と語る優日の横顔には何も浮かんでいなかった。
優日はきっと、思い出したいのだろう。昔の自分、昔のみんなを。
「じゃあ、銀さん話したので教えて下さい。あの二人のこと。」
悲しい目を俺に向けて、優日はか細く言った。
俺は一息おいて、二つの写真を優日に見せながら話しはじめた。
「こいつらの名前は豹谷仁と旭。右が、俺らの一個年上で旭の兄の仁。左が俺らと同い年の旭。豹谷……つまり、外憂学園を牛耳る豹谷グループのトップとその右腕だ。」
優日は、写真をずっと見つめた。
「やっぱり、わかりません。染める前の写真とかって、ないですよね……。」
染める前か……ないな。
こうして夜が明けた。