秘密のプリンセス
ただ、不謹慎かもしれないけど、そんな優日を欲しいと思っている自分がいた。
 優日のことを女だってしってから俺は・・…いや、もうその前から、優日、お前のことが好きなんだ。
「おい、奈々都、お前、知ってたんじゃねぇのか。」
急に葵がそんなことを言い出す。
 もう、何も隠すこともないので、俺は頷く。
「何で、あいつ、お前には話して、俺には言ってくれなかった。」
「…俺も…。」
日向が何かつぶやく。
「どうした、日向。」
「いや、俺も、知っていた。」
「「「「ッ!?」」」」
日向にまで、ばれていたのか。
「で、どうするんだ。ばれたら、外憂に転校させられるんだろう。」
「「「はっ!?」」」
奇麗にハモルな。
 半ば感心しつつも、確かにその問題があった。
「どうする??」
 
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