秘密のプリンセス
 薫君が熱を出したというのでお見舞いに来ていた。
 みんなで。
 高熱のようで、かなりうなされていた。
 私は本当の姿でいたものだから、みんながじろじろ見てきた。
 で、暑いのか何なのか顔が赤い。
 私は暑くないけど。
 薫君が目を開けた。
 起きたみたい。
「おはよう、薫。調子はどう?」
「優日?うん、大丈夫。あのね……聞いて。僕ね。優日のことが好きなんだ。ここにいるみんなも好きなんだよ。あ、勘違いしないで、恋愛系だから。」
 そうして、また眼を閉じた。
 って、ちょ、ちょっと、いきなり何が!?
 ここにいるみんなも驚いている。
「薫、ほんとにうなされてるみたいで、冗談まで言ってるね。」
 なんて、苦笑でいったら。
「ホントだ。」
 なんて、今度は銀さんまで。
 !?
「まぁ、ばれたらしょうがないよな。優日、これはほんとだからな。」
 奈々都まで!?
「そうだな。」
 一臣君!?
「だな。」
 最後の望みの葵だって!?
 そんなの、う、う、うそでしょー!?
 そして、最後に
「「「「優日、好きだ!!!!」」」」


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