秘密のプリンセス
「見ればわかる。」

 なに、この会話…

 てか、この人は一体誰?

 私がきょとんとしていると奈々都が彼のことを紹介してくれた。

「優日、こいつは白銀日向。白銀組の長をやっている兄貴がいるから、なんかあれば、こいつに頼れ。」

 く、組長?私の顔は一気にひきつった。

 だって、私組長さんの弟さんを平手で殴ってしまった。

「奈々都の友達か。」

「まぁな。部屋が、おんなじに、なったからな。」

「なら、生かしておく。」

 げっ、もし、奈々都の友達じゃなかったら殺されてたの・・・・

「そんなことより、入学式、始まってるぞ。」

「あ、ごめん。」

「どうでもいい。」
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