秘密のプリンセス
 さぁて、図書室に行って本、借りてこよう。私は足早に図書室に向かった。ついでに、勉強道具を持って。

 ガラッ

「失礼します。」

 誰もいないよね。

「…あ…」

 見ると、勉強道具を机に広げて誰かがその端で寝ていた。誰だろ。

 フワッ…

 図書室の窓から入って来た風が、寝ている人の髪を浮かしたとき…

 私は思わず見とれてしまった。

 だって、かっこいいんだもん。

 それに黒髪が似合いすぎている…

 寝顔もカッコいいし。

「…ん?」

 あ、起しちゃったかな。

「俺としたことが、いつの間にか寝てしまったのか。」
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