秘密のプリンセス
 ―一時間後…

「ふぅ、終わった。」

 私は終わるとすぐに勉強道具をまとめて図書室を出て行こうとした。すると、一臣君が私を呼び止めた

「優日。」

「なに?」

 私は一臣君のほうへ振り返った。

「お疲れ。」

 そういい終わると一臣君が笑った。

 ドキッ‼

 私の胸の鼓動が一瞬早くなったような気がした。

 だって、冷静無表情の一臣君が笑ってくれたから。
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