秘密のプリンセス
 「はぁ。」

 それにしても一臣君があんなにイケメンだったなんて知らなかった。

 あ、でもメガネ姿もカッコいいんだから当たり前だよね。

「おい、そこのチビ。」

「~♪」

「おい、シカトかよ。お前、俺様にしばかれてぇのか?」

「はい?」

 私、話しかけられている?

 私は後ろを振り返った。

 ゲッ‼

 なに、この人。

 髪は金髪だし耳にいくつものピアス、そして煙草をくわえてやがる…

「え、えっと…どちら様で…」

「あぁ?俺をシカトするとはいい度胸じゃねぇか。」

「いやぁ、名前を呼んでもらわなきゃ…」

 誰のことか、分かる訳ないでしょ。

「なんだ、おまえ、自分がチビだって自覚してねぇのかよ。」

 はぁ、またか。

「まぁ、そんなことはどうでもいい。お前、ココの生徒だろ。竹中葵って奴知ってるか。」

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