秘密のプリンセス
 それは、女の子ものだった、落ち着いたカラーのショートパンツにボーダーのシャツだった。

「…可愛い。」

 最後の一枚だけ私の好みだったんだけど。

「なんだよ、これ、お前、女顔してるからって女装に興味あるのかよ。」

「ちげーよ。」

 私は男装している女子なの。

 あ、まだ入っている。…手紙

「優日ちゃんへ
 ハロォー
 元気にしているー?
 学校には、慣れたぁ?
 こっちはね、ラブラブだよぉー。
 男のものの服、気に入った?それ全部日本のブランドだからねぇ。
 あ、あと、最後の一着は父さんが選んだからねぇ。ちゃんと着てねぇ―。
 バ~イ
              母さんより」
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