秘密のプリンセス
 クルッ

「・・・・」

 なんですか…この異様な空気…

「ごめんなさい、騙すつもりなんてなかったんです。」

 そういい終えあると同時に正座の姿勢から頭を下げた。

「…お前って本当に女なんだな。」

「そ、そうです。」

 ばれちゃうって思っていたけど、こんなに早くばれるとは思わなかったから…

 なんか、とてつもない罪悪感がのしかかってくる。

「まぁ、さっき会ったときから大体気づいていたけどな。」

「え?」

 今まで下を向いていた私は顔を上げた。

「服装が…見たことあるやつだった…からな…。」

 服装?
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