秘密のプリンセス
 ~日向side~

 思った通りだったが、奈々都にまでばれているとは…。

 まぁ、最初あった時も抱き枕みたいに俺が、だいちまったときも普通の男子は平手打ちなんかしないし、男子なら思いっきりやるだろうけど優日はあんまり本気を出してなかっただろうな。

 それに、最初にあの金髪男に絡まれていた時も、まるで、自分は女だって言っているような言動があった。だから、俺は、理事長を問い詰めた。そしたら、教えてくれた。

「じゃぁ、奈々都にバレたことは言うな。」

「え、でも・・・・」

 そして優日は少し考えたような顔をしてまた元の顔に戻っていった。

「わかりました。」

 ・・・・・・・

「あ、あの日向さん、本当に騙してごめんなさい。」

 ・・・・・・クシャッ

「じゃぁな。」

 ガチャ

「どうしてみんな私に優しくしてくれるの。」
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