アクセサリ!!

はじめ

「別れて。」
あぁ、コレで何回目だろう…。

私が別れを告げるのは!!!!
私は、この男に背を向けた。

「ち、ちょっと待ってよ、沙織ちゃん!!せ、せめて…理由聞かせてよ～!!」
コイツは私の腕をつかんで泣きべそを書いてる。

パッ
「あ…。」
私は、手を振り払ってクラスに戻った。

今のうちに、自己紹介!!
私は、華村 沙織。高校3年です!!

ｶﾞﾗﾗ…
「お！帰ってきた!!」
「お帰り～。」

先に声をかけてくれたのが、友達の夏樹。次に声をかけてくれた物静かなのが、同じく友達の雪女。←ゆきなって読むからね!!

「ただいま…、あの男だるいわ。」
「何？あんたまた…？」
「沙織ちゃん。ふったの？」

「うん。だってあいつ、すぐ泣くし、店員さんにはうるさくクレームつけてるし、女々しいし!!」

怒る私に、夏樹は呆れているみたい。
「あんたねー…そんなんじゃ、いつまで経っても、いい人に巡り会えないよ～！我慢しないと!!」
「我慢？私がぁ!?あり得ないし!!」

何で私が、我慢なんて。みんなはアクセサリーに気を使って『おはよう!!』とか『さっきぶつけていたかったでしょ？ゴメンね～！』何て言うわけ!?

すると、雪女がおもむろに口を開いた。
「まさか、沙織ちゃん…まだ男の人をアクセサリーだと思ってるの？」
ギクッ…図星っ!!
「ちょっと沙織!!あんた…はぁ…。」

だって…、男なんて、信じるもんじゃないし、信頼できないのに身近に置いといてあげるんだから…アクセ扱いでも間違ってないじゃない…。