アクセサリ!!
ペシッ
「は、離してよ!!」
私は、多賀くんの手を払った。

「痛。何?怖いの?」
「な、な訳無いじゃない!!」
多賀くんはまたフッと笑った。

「あなたは、男の人をアクセサリーにする天才なんだって?」
こ、コイツ!何でそんなこと知ってるの?
誰がそんなこと…!!

「何でそんなこと知ってるのって顔してるね~。分かりやすい。ククッ」

私は、コレ以上何か気がつかれたくなくて、顔をそらした。
すると、今度は私の前髪を雑につかんだ。

「…イッ…!!」
「目ぇ、反らすなって言いたいってわかんねえの?」
多賀は今までで聞いたことのない声を出した。
あまりに強く髪を押し付けられて、自然と涙が浮かんでいた。

「あらら…泣いてるんですか?化粧が落ちた来てますよ~。」

ブチン!!
私のなかで何かがキレた。

私は、多賀くんの体を押して、その場から逃げた。
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