アクセサリ!!
許嫁
今日はあれからクラスに戻る気力がなくなって、家に帰ることにした。

「ただいま…。」
「あら、今日は早いのね~。そうそう、今日の夜空けといてね。」

今日は珍しく母さんは化粧をしていた。
「何?お見合いをしろとでも言うわけ?」
「貴女にお見合いなんて要らないでしょ?許嫁いるんだから!!」

は?初耳なのですが…。


私と母は、待ち合わせの店にやって来ていた。
カランカラン♪
思ったよりいい店だな…。
「あらぁ!!久しぶりですね~!お待ちしておりました!!」
「お待たせしました!!ほら、沙織も挨拶!!」

「こんにちは、娘の沙織です~!」
私は、いつものようにニコニコと挨拶をした。

私は、変に緊張してうつむいていた。
「柚!!あんたもよ!!」
ユヅル?どこかで聞いたような…。

「こんにちは、多賀柚です。」
…今、私の頭の後ろ、鈍器で殴られなかった?頭がガーンてしてる…。


それから話はあれよあれよと進んでいた。
「沙織も、それでいいわよね?」
「…え?」
「だからぁ~、お母さんたちが旅行にいってる間に、二人で別荘に暮らしてって話!!」

ん?なんだと?
「はぁあ!!」

母さんから聞いた話だと…
親交を深めるために、お母さん同士でアメリカへ1ヵ月旅行にいく間、うちの別荘で多賀くんと暮らしてろ
とのこと…。

私は、仕方なく了承しちゃったんだけど…!!
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