必死に何度も




「兄ちゃん、俺検査の時間だし
そろそろ行くな!
じゃあ、兄ちゃん、
あと…姉ちゃんって呼んだら
いいかな?
兄ちゃん、姉ちゃん、またな‼︎」




そう言い残して、広輝くんは
猛ダッシュで病院の廊下を
駆け抜けていく。



元気な子供だなぁ…
なんの病気でここにいるんだろ?




「末期ガン」



そう考えていた私の思考を
読み取ったのか、天がそう言った。
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