恋のおわり。
4組のカップルが成立して
連絡先を交換してパーティーは終了した。


連絡します。と
岡島君が言ってタクシーに乗った私を見送ってくれた。


マンションに帰り着いた時に携帯が鳴った。


ドキドキしながら画面を見たら


松井さやか。


『奈緒?あたし。今、岡島君と一緒?』


『岡島君とは会場で別れたよ』


『何?あのままバイバイしたの?』


『岡島君、気を使ってくれて今日は疲れたと思うからまた会いましょうって言ってくれて』


『ふ~ん。優しいじゃない。
岡島君も奈緒を選ぶんだったらもっと早く言ってくれたら良かったのに』


『何をよ?』


『可愛い子に囲まれてたのにわざわざ奈緒を選んだって事は前から奈緒に気があったって事でしょうが』


『知ってた顔を見つけて話しかけやすかったんじゃないのかな』


『まぁ~、そう言う事にしといてあげる。
岡島君と奈緒か~。二人並んでた時、お似合いだった。
奈緒、今から結婚式のスピーチ考えておくね』


『もう~。まだ恋愛もしてないのに。
結婚なんて』


『奈緒はもっと欲張ってもいいと思うよ。今が幸せでも、また違った幸せ探しても』


長年、私の友達をしてくれてるさやか。
私の知らない私を見てくれてる。


『…うん。この出逢い大切にしてみる』


さやかの電話を切ってから10分後に岡島君からメールが届いた。


『今日は奈緒さんと再会出来て嬉しかったです。これからは知り合いではなくて友達として会いたいです。休みの日に遊びのお誘いしていいですか?』









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