恋のおわり。
「奈緒ちゃん、彼氏とはどうよ?」


お昼時間にコーヒーを飲みながら佳菜子さんと雑談していた。


「普通ですよ」


「何をもって普通なんだか~。
今時に言う、ラブラブなんでしょ?
携帯だって岡島君だし」


「見たんですか?」


確かに二人の写メを待ち受けにしてる。


「見たんじゃなくて見えたの。
まぁ~、仲良き事は良い事だ」


うん。うん。と
うなづきコーヒーを飲んだ佳菜子さん。


「来週、岡島君の誕生日なんです。
手料理を作る約束してて何がいいかな?って思ってて」


「奈緒ちゃん、いい顔してる。
恋する乙女ちゃんだ。あ~、私ももう一度恋したい」


佳菜子さんが体をクネクネしながら言ってきた。


「佳菜子さんには拓巳さんがいますから」


「拓ちゃんには内緒にしてさ、岡島君みたいなイケメン君と」


「ダメです。佳菜子さんと拓巳さんは私の理想の夫婦なんですから」


「奈緒ちゃん、一日でいいから岡島君貸して?」


「ダメです」


「奈緒ちゃんのケチっ」


佳菜子さんと冗談を言いながらお昼を過ごした。









< 34 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop