恋のおわり。
「ビールあるよ。飲む?」


お風呂から出てきた岡島君に聞いた。


「うん。飲もうかな」


 「明日、何時に起きる?
目覚ましかけとくけど」


カチャとビールのタブをあけ飲み始めた。


「う~ん。7時で間に合うかな。
7時でいいや」


「わかった。シャツ、掛けとくから」


「ありがとう。そうだっ」


バッグの中から小さい紙袋を取り出し私に渡した。


「奈緒さんにお土産」


「ありがと。何だろう?」


ご当地キャラクターのキーホルダー。


「それって奈緒さんに似てない?」


「似てないよ~。陵太朗君にはこう見えてるんだね、私」


「似てると思ったんだけどな。可愛いし」


まぁ~、親しみやすい顔はしてるけれども。岡島君が見つけて買ってる姿を思うと可笑しかった。


「ありがと。大事にするね」










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