恋のおわり。
「明日も仕事だし、そろそろ寝ようか?」


一つの毛布に二人でくるまる。


「奈緒さん、もっとこっち来なよ」


岡島君の側に近づいた。


「あったかい?」


「うん」


岡島君の体温が伝わってくる。


「奈緒さん、おやすみ」


「おやすみなさい。陵太朗君」


…あったかい。
このぬくもりをいつまでも感じていたい。


岡島君の腕が私を包む。
岡島君の胸に顔を埋め目を閉じた。






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