恋のおわり。
「お父さん、どうぞ」


料理をテーブルに並べ私とお母さんも座った。
岡島君がお父さんにビールをお酌する。


「岡島君も飲むんだろう?」


「はい。いただきます」


お父さんが岡島君のコップにビールをつぐ。


注ぎ過ぎたビールの泡がコップから流れた。
慌てて飲む岡島君。


「あら、あら。お父さんたらっ」


笑いながらテーブルを拭くお母さん。


「すまんな。岡島君」


「いえっ。大丈夫です」


お酒が入り場が和んできた。


「お母さん、焼酎」


「はい。はい」


「お父さん、飲み過ぎないでよ。もう何杯目よー」


さっきから上機嫌のお父さんに注意した。
いつも以上に笑って話して飲んでいるお父さん。


「岡島君もまだ飲むだろう?」


私の注意を無視して岡島君に焼酎を進めてた。


「はい。いただきます」


心配してるのに私の言うことなんてお構いなしでコップのビールを飲み干した。









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