シスコン総長VS溺愛総長!? 2R
「あ、ありがと」
力なく笑うとカナタは少し傷ついたような顔をした。
え、
「なんで今日来た」
「だって、普通に学校だし」
「そうじゃねぇだろ」
ゆっくりと距離が縮んで、気づけばカナタの腕の中。
あたしを包む柔らかいミントの香り。
「今日ぐらい休んでも、誰も文句言わねぇよ」
「‥‥言うよ」
「言わねぇよ。つーか俺が言わせねぇ」
自分の肩口にあたしを押し付けるように頭を掴まれた。
「けど、どっかにいるよ」
たった‥‥あれだけのことで‥‥
‥‥本当は全然あれだけのことなんかじゃないけど、そう思ってないと
「変なとこ強情だな。じゃあ連れてきてみろよ。まぁ、連れてくる前に俺らがぶっ飛ばすけど」
さっきまでの怒ったカナタはどこへやら