シスコン総長VS溺愛総長!? 2R
ニッと笑ってあたしの髪をクシャクシャにする。
「はーい、イチャイチャタイムはそこまで」
べりっとカナタから剥がされて、柔らかいミントの香りからレモンティーみたいな柑橘系の香りに変わった。
視界の端でなびく金髪。
それは、どこかあの人を思い出させる。
「何いきなり不機嫌丸出しになってんの」
そう言ったレオと一緒にカナタを見ると、あれさっきまで消えてた眉間のしわが復活していらっしゃる。
「いやだね、マナ。独占欲丸出しだよあれ」
「独占欲?」
「そ、さっきも腕つかまれてたっしょ?あれみてもう、カナタってば」
「レオ、晩飯抜きにすんぞ」
「ちょっと待って!?」
んん!?
あたしも、ちょっと待って!?
ば、晩飯?
え、一緒に住んでるの?