シスコン総長VS溺愛総長!? 2R
カナタは開いた口が塞がらないというような顔をしている。
「ひっさし振りじゃん、妃依!」
「ほーんと!レオは変わらない」
ぎゅうっと抱き合う2人においてけぼりな私。
「ケイタも、その髪色どうしたの?」
コロコロ笑いながらケイタの頭に手を伸ばす彼女。
「‥‥っ」
少し顔を赤くしながら、よけたケイタ。
「‥ふふ、まぁいいわ」
ほほ笑みながら、ゆっくりケイタから離れる。
それをまるで拗ねた子供のような顔で、小さく睨むケイタ。
「カナタも、久しぶり。また、かっこよくなった」
背の高いカナタの頬に手を伸ばして、つんと人差し指で突く。
「‥おぅ。久し‥ぶりだな」
どこかぎこちないカナタにクスリと笑う彼女。