シスコン総長VS溺愛総長!? 2R

カナタは開いた口が塞がらないというような顔をしている。


「ひっさし振りじゃん、妃依!」


「ほーんと!レオは変わらない」


ぎゅうっと抱き合う2人においてけぼりな私。


「ケイタも、その髪色どうしたの?」


コロコロ笑いながらケイタの頭に手を伸ばす彼女。


「‥‥っ」


少し顔を赤くしながら、よけたケイタ。


「‥ふふ、まぁいいわ」


ほほ笑みながら、ゆっくりケイタから離れる。


それをまるで拗ねた子供のような顔で、小さく睨むケイタ。


「カナタも、久しぶり。また、かっこよくなった」


背の高いカナタの頬に手を伸ばして、つんと人差し指で突く。


「‥おぅ。久し‥ぶりだな」


どこかぎこちないカナタにクスリと笑う彼女。


< 44 / 57 >

この作品をシェア

pagetop