シスコン総長VS溺愛総長!? 2R

「ありがと、ケイタ」


思うままに出てきた言葉。


「なんのこと?」


眼鏡の奥の瞳が一瞬優しく揺れた。


「ううん、なんでもない!何味にしよっかなー」


「ブルーハワイ一択でしょ」


「えー」


なんてたわいもない話。


かき氷の味は何にするのか


練乳はかける派か、かけない派か


少しずつ制覇するつもりが食べたいものを探してる、とか


「あ、マナ」


「ん?うわ、」


奥に進むにつれ人ごみもひどくなり、歩くだけで誰かとぶつかりそうになる。


「危ないし、はぐれたくないから」


そんな言葉と共に繋がれた右手。


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